脳ドックのご案内
当院では、従来行っていた「脳ドック」に追加して、脳卒中発症リスクの検査に特化した「健脳ドック」と認知症およびMCI(軽度認知機能障害)のリスクを調べる「認知症予防ドック」を行えます。その他オプションとして、認知症発症に関連する遺伝子解析(ApoE遺伝子)や動脈硬化度検査(LOX-index)などの検査も選択できます。2024年9月より当院健診センターで予約ができます。各ドックコースの内容や費用などの詳細については当院健診センターにお問合せいただくかパンフレットを参照ください。
☎お問合せ 046-841-0922(よこすか浦賀病院代表番号・健診センター)
コース別ドック内容の説明
「従来当院で行っていた脳ドックコース」「健脳ドックベーシックコース」「健脳ドックフルセットコース」と「認知症予防簡易コース」「認知症予防ベーシックコース」があり、内容はコースで異なります。一部の検査はオプションで選択可能となっています。
〇「従来の脳ドック」を含めMRI検査を行うコースでは、脳の異常や脳血管の異常を脳MRIおよび脳MRAで検査します。
また、「健脳ドックコース」「認知症予防ドックベーシックコース」では、脳萎縮の状態を脳MRI VSRADで調べます。
〇「健脳ドックフルセットコース」では頸部の血管の状態を検査するために頸動脈MRAを行います。また、血液検査や心電図で脳卒中のリスクとなる全身の異常を調べます。
〇「認知症予防ドックベーシックコース」では血液検査で認知症を引き起こす異常蛋白(Apo A,TTR, C3)を調べMCI(軽度認知障害)のリスク診断を行えます。また、認知症発症と関連する遺伝子(Apo E遺伝子)解析をオプションで行えます。
検査の詳細
〇MCIスクリーニング検査(血液検査)
MCIは認知症ではなく、認知症になる前の状態です。MCIの段階で適切な介入を行えば、認知症の発症を予防もしくは遅らせることができると分かってきています。 MCIスクリーニング検査は、Aβ を脳内から排出したり、毒性を抑制したり、炎症を和らげるなど 神経細胞へ与えるダメージを抑制する3種類のタンパク質(Apo A, TTR, C3)に加え、炎症や血管のダメージなどに影響するタンパク質の合計9種類を血液で調べることにより、MCIの リスクを判定しています。
〇動脈硬化検査(LOX-index)(血液検査)
LOX-index(ロックス・インデックス)とは、脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを予測する最新の検査です。血液検査で血液中に隠れている動脈硬化を引き起こす原因物質「変性LDL」と「LOX-1」の量を調べます。過去10年以上の研究結果からLOX-index値が高い方は脳梗塞、心筋梗塞の発症率が高くなることがわかっています。この検査を受けた方は別途「脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査報告書」をお渡しします。
〇Apo E遺伝子解析(血液検査)
ApoE遺伝子検査では認知症のリスク要因となっている遺伝子のタイプ を解析し、認知症の発症リスクを予測しています。
★検査結果は郵送でお渡しし、オプションで専門医からの直接説明を選択できます。